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印象深い事件(その1)

不倫慰謝料請求を受けた事件について、印象深い事件について解説いたします。

該当の依頼者様からは、特定されない範囲での記載のみ了承いただいておりますので、実際はもっと複雑なのですが概要にとどめさせていただきます。

 

まず今回ご紹介するのは、ダブル不倫(W不倫)からエックス不倫(X不倫)へと移行したケースです。

ダブル不倫はよくご存じかと思いますが、エックス不倫はあまり聞いたことがない方も多いかもしれません。

エックス不倫とは、夫A妻Bの夫婦と夫C妻Dの夫婦がいたとして、AとDが不倫するとともに、BとCが不倫するという関係になるものです。

夫婦関係と不貞関係が交差することから、エックス不倫と呼ばれています。

そんなケースがあるのか、と疑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、確かに全体からすると件数は少ないものの、当事務所での取扱実績も何件もあります。

特に、一方の不倫関係が発覚した後、不倫をされた側の2人が慰謝料請求訴訟等に向けて協力していくうちに気持ちが通じ合って関係を持つに至ってしまうというケースがそれなりにあります。

 

このような場合、慰謝料関係がどのように整理されるかというと、基本的には先に不倫をしていた方が慰謝料を払うことになります。

(いわゆる「先に引き金を引いたのは誰か」理論)

ただし、事情が考慮されてかなりの減額が見込まれることにはなります。

当事務所の取扱実績でいうと、和解によるものも含め0~40万円の範囲に収まります。

 

そして、ここからが不思議なのですが、どちらも離婚しないケースが多いのが特徴です。

これまでのことはお互い様と考えて、案外感情の縺れもほどけ、夫婦関係をリスタートしやすいのかもしれません。

 

ちなみに、最近ではSNSの「X(旧Twitter)」で知り合って不倫関係に至る交際も「X不倫」と呼ばれるようになってきています。

件数でいうとこちらの方が圧倒的に多いことが見込まれますので、今後はこちらの意味合いで用いられることが主流になるかもしれません。

 

監修

弁護士髙須大樹(札幌弁護士会所属)